年別アーカイブ 2022年

無造作淑女

成形材料の流れる様子

現在、製品サイクルは非常に短く、開発のスピードもどんどんあがっていますね。

樹脂成形品による機能部品などはFEM(Finite Element Method)樹脂流動解析などを用いた試作レス化も進んでいますが、まだまだ完全な試作レス化が難しいのが現状。

製品の機能だけでなく意匠性も求められるモノの場合、試作をして評価・検証されていることが多いようですが、3Dデータさえあれば、素早く立体造形出力物ができる「Labonos」はこうした背景をもとに開発されました。

ってなことで、誰でも簡単なタッチ操作で素早くデータに忠実な精度と安定性を保ったままモノが製作できるというマシンの成型材料の流れる様子を観てみたいですよね♪

この動画を見れば、成形材料の流れる様子がよく分かります。

このマシンを保有する強みは金型の代用ができる〝樹脂型・簡易型〟製作もできるので、低コストかつ短納期が実現することだと思います。

このマシンを開発した皆様に昨年、徹底取材をしていますので、開発部隊の熱い思い入れや、技術のキモについて知りたい方はご参考まで↓

【過去記事はこちら】
https://seizougenba.com/node/12692

「JIMTOF2022」の企画大好評映像はコレだ!

 先月開催された「JIMTOF2022」(主催=日本工作機械工業会〈略称:日工会〉、東京ビッグサイト)ですが、大好評だった主催者企画の映像が日工会のサイトに先日アップされたとニュースが入りました。善は急げということで、今回はブログのほうでご紹介いたします。都合でJIMTOF会場に来られなかった、あるいは聴講する時間がなかった皆様にとっても、知識を深めるよい動画になっています。

「最先端のものづくりの現在地(いま)とミライ~工作機械とSmart Factory」

  大手工作機械メーカー4社のスマートファクトリーで展開されている先端的な取り組みを紹介し、その背景にある「製造業の課題」を明確にすることで、来場者による「ミライのものづくり」の探求をプロモートしています。工場最適化についてや、24時間止まらない工場へのノウハウ、シミュレーション技術の進化など、M/CとAMR型ナビゲーター「JIMくん」(←JIMくんってバリバリそのまんまの名前でちょっとクスっとなりました)がわかりやすく解説していますので、製造現場のトレンドをいち早く掴みたい方にオススメの動画となっております。

超満員御礼! 工作機械メーカー大手4社登壇のクロストークショー「工作機械の生産と工作機械による生産 ~Smart Factoryと工作機械の将来像~」

 これはもう、まさに! 日工会も自負しておりますが、「日工会ならではの日工会しかできない特別企画」でしょう! 会期中に、工作機械大手メーカー4社の〝重要な鍵を握るキーマン〟が登壇し、JIMTOF限定トークが炸裂! 4社の〝個性〟も見どころ聴きどころで、この貴重なセッションを聴講できなかった方は、収録映像をご覧いただければと思います。

 登壇者は以下の通り。

 ・入野成弘 氏(DMG森精機㈱ 執行役員 博士(工学)要素技術開発担当)
 ・丸山祐也 氏(㈱牧野フライス製作所 開発本部 要素開発部 シニアスペシャリスト)
 ・一木洋介 氏(オークマ㈱ 製造本部 生産技術部 部長 兼 DS-Xプロジェクト プロジェクトリーダー)
 ・堀部和也 氏(ヤマザキマザック㈱ 上席執行役員 商品開発本部 副本部長  先行開発センタ センタ長 FAソリューション事業部 事業部長)

〈ファシリテータ〉
 竹内芳美氏(中部大学 学長 工学博士)

 

2年後のJIMTOFが楽しみです。

その頃はどんな風に製造業界は進化しているのでしょうか――――。
 

浅岡肇氏×飛田直哉氏の貴重なトークセッション

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写真左:浅岡氏 右:飛田氏

 

 もうすっかりアフターコロナのような毎日です。新幹線の中も混雑しており、出張族も移動中の休憩がままならない状態になりました。ここ3年ほど停滞していたぶん、一気にリアルが押し寄せたという感じでしょうか。

 さて、JIMTOF2022の期間中に碌々産業(社長=海藤 満 氏)主催で、『微細加工機を駆使するWatch Makerトップランナーに聞く 「作りたいものを作る」ことと「ビジネス」の両立』をテーマに貴重なトークセッションがありました。

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海藤社長

 ファシリテータは海藤社長。
 複雑時計時計機構〝トゥールビヨン〟を搭載した腕時計を日本で初めて製作し、世界でたった29人(2020年4月時)しか存在しない独立時計師で構成された独立時計師アカデミーの会員でもある浅岡 肇氏と理想の時計を形にするため自らのブランド「NAOYA HIDA&CO.」を立ち上げた飛田直哉氏のお二人が揃うなんて滅多にないこと。時計マニアにはたまらない内容になったと思います。

 お二人の共通点は、碌々産業社製の工作機械を駆使していること。クリエーターが作りたいものが売れるとは必ずしも一致しないという現実にどう対応してきたか――――という貴重なお話しを聞くことができました。

 浅岡氏も飛田氏も好きなことからビジネスを展開してきましたが、周囲の様子をあまり伺うことをせず(←失礼!)、一心不乱に集中してきたことがよく分かりました。

 人間が生きているうえで難しいことのひとつは、「モチベーションを維持しながら働くこと」のような気がします。世の中は絶え間なく変化し続けていますから、変化を前にして、なにごとも継続して続けることはとても難しいと実感しています。

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浅岡氏に花束が贈呈されました

 〝好きをビジネスとして成功させる〟ことは、絶え間なく変化していく世の中であっても、周囲に影響されず、尻込みもしない胆力が必要なんだとこのトークセッションで理解しました。

 なお、浅岡氏は、厚生労働省の令和4(2022)年度「卓越した技能者(現代の名工)」を受章しました。独立時計師は初の受章です。おめでとうございます!
 

【聴講者募集中】イワタツール、碌々産業、サイトウ製作所、MSTコーポレーション、フジBC技研の5社が無料のコラボWEBセミナーを開催!

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イワタツール、碌々産業、サイトウ製作所、MSTコーポレーション、フジBC技研の5社が「コラボWEBセミナー」を12月12日(月)に開催します。参加費は無料!

11月に開催された「JIMTOF2022」でも〝高速小径高精度穴あけ加工〟のデモンストレーションは多くの来場者を魅了しましたが、今回は、小径高精度穴あけ加工において重要なバリの抑制についてのポイントを工具・機械・ホルダ・切削材などの様々な視点から実例を交えて徹底解説をしてくれます。

JIMTOFに行けなかった方も「小径高精度穴開け加工」のバリ抑制に対する解決策を入手できるチャンスです。小径の高精度穴あけって精度良く高能率に加工するのは難しいですものね☆

チャット欄にて質問を受け付け、受けた質問は発表後にすべて回答してくれるというので、穴あけ加工について疑問に思っていることも質問できる良い機会だと思います。

開催概要

日時:2022年12月12日(月)14:00~15:30
接続方法:ZOOM(タブレットスマートフォンでの参加の場合はZOOMアプリを事前にインストールすること)
参加費:無料
申込方法:別紙「お申込用紙」より申し込むこと
申込期日:2022年12月5日(月)

■問い合わせ先(碌々産業 大阪支店)
TEL:06-6387-6600 FAX:06-6387-6775
e-mail:ksakakibara@roku-roku.co.jp

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【取材こぼれ話】日本機械工具工業会 業界功労表彰のスピーチに感動

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日本機械工具工業会 田中会長から表彰を受ける増田氏(右)

 製造現場ドットコムのニュースに掲載しましたが、先日開催された日本機械工具工業会賞表彰式で「業界功労賞」のスピーチに感動しましたので、じっくりご紹介したいと思います。

 2022年度の「業界功労賞」受賞者は、元三菱マテリアル常務であり、MOLDINO(元三菱日立ツール)の社長だった増田照彦氏です。

 日本機械工具工業会は、2つの歴史ある工業会(日本機械工具工業会と超硬工具協会)が統合した組織であり、増田氏はこの2つの工業会の理事長を務めたという経歴があります。

 増田氏は受章スピーチのなかで、この件について「2つの工業会はともに日本のものづくりに長年貢献し続けてきたプライドがあり、とりわけハイスには先輩としての風格があり、超硬には後輩としての躍動感がありました。工具の刃先がハイスなのか超硬なのか、たったそれだけで所属する工業会が分かれていました。作る人、使う人がものに宿っている心を深く感じ、愛おしむ。まして人がお互い認め合って敬愛する気持ちがあれば何が生まれるか分からない。ものづくりに懸命に打ち込む姿、そして目指す未来は同じ夢を追い求めていたならば一緒になればいいじゃないのと統合を提案させていただきました。」と話しました。

 増田氏は、『ものに真ありて まして人』という実践哲学をお持ちだと言うことは、当時社員だった皆様のほか、この業界を専門的に動き回っている記者の間では知らない人はいないほど。ざっくりというと、ものにはつくる人の真心がこもっているから大切なのだ、ましてや人がいないとものはつくれない、と説いている言葉なのです。

 「工業会が統合して7年絵が過ぎました。世界中で経験したことのない出来事が次々と起こっています。地球規模でみるなら、今から国を超えて人と人が手を繋ぎ合うことの大切さを教えてくれています。」と増田氏。ここで東工大と東京医科歯科大の統合に触れましたが、「異質な者同士が繋がることでひとつの大学ではなしえなことがなしうる。そこに哲学、優しさが入れば新たなものが生み出せる大きな可能性に満ちている。」と、未来へ向けてエールを送っているようにも見えました。

221201b2 最期に増田氏はこう述べました。

 「皆様のつくり出す工具は、人に優しさを表現し伝えることができます。そして今、その優しさを多くの課題を抱えた世界に届けることが本日ご参集のひとりひとりに託された責務だと思っています。まだ見ぬ子孫の笑顔のために、いままでにない視点を持って新たな大きな一歩を踏み出しましょう。」

 
 

気がつかない不具合

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 メール(Outlook)のやりとりで不具合が発生していることに気がつきました。通常、「メールが届いていない」とご連絡を受けた場合、①そもそも送信していなかった(笑) ②うっかりゴミ箱に入れてしまった ③気がつかないうちに迷惑メールに振り分けられていた、④セキュリティの問題―――― のいずれかに該当すると思います。なるべくポカミスは避けたいので、日々、Outlookの内容をチェックするようにしています。(←それでもミスは起きますが・・・・)

 ところが最近、受発信しているはずのメールがどこにも見当たらない現象が起きました。エラーも出なかったという謎の現象です。この現象は私だけでなく、周囲からもボチボチと似たような現象が起きてると聞いています。

 サーバーが混雑しているか、セキュリティの問題か――――――どうも最近は通信環境が不安定なニュースも多いので不安が拭いきれません。

 というわけで、重要なメールを受発信したあとに電話で確認をしなければならないという、非常にアナログ的なことが発生するようになりました。もし、重要なご連絡をしたにもかかわらず返事がやたら遅い場合、電話にて確認していただけると確実かもしれません。しかし、便利になるはずのITの不具合は原因がよく分からないぶん、面倒臭いですね。

不具合のオンパレード発生

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便利なITに振り回されて力尽きました

 面倒臭いといえば、先日、windows10から11にアップグレードしましたが、これがまぁ、不具合のオンパレード! まず、メールの検索機能がダメになりました。これは困る! 過去にいただいたメールが出てこないとなると、日頃から膨大な受発信を行っているわたしとしては非常に頭の痛い問題です。インデックスの再構築をしましたが、これがまぁ、面倒臭い。半日はかかったと思います。再構築中に、表示が「終了しました」と出ているにもかかわらず、また、動き出すのです。おいおい、いつ終わるんだよ! とイライラしながらも、本当に終了したかどうかは、まったく動かなくなるのを目視するしかありません。あー面倒臭い!

 次に、大切な写真を取り込めなくなっていました。この現象にもほとほと困りました。アイコンがないっ! 四苦八苦のすえ、やっとのことエクスプローラのピクチャに取り込めるようになりましたが、今度は日付毎に整理ができておらず、これを直すのにまた半日以上苦しみました。ヤマのように溜まっている原稿の処理に当てたかった時間がしゅーーーーっと吸い取られてしまったのです。疲労困憊で生産性が低下するどころか、やる気が蒸発していくのが分かりました。

 さらに! 今度は無線化している複合コピー機のエラーが出ました。プリントアウトはできるのですが、スキャンしたあとにPCへ取り込めなくなっており、これまた四苦八苦! ああもう、気が狂いそうだ~!

 ということでアップグレードを検討している方は、お時間の余裕のあるときに実行しないと、わたしのように数日がパーになる可能性がありますので、気をつけてくださいね。
 

世紀の一瞬! 皆既月食と442年ぶりの天王星食

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↑月の左下近くにあるのが天王星↑


製造業の祭典「JIMTOF2022」も閉幕しました。4年ぶりのリアル開催とあって、出展各社は大きな盛り上がりを見せました。この内容は、後日、まとめますのでお楽しみに☆

さて、JIMTOF開催初日の日本列島は、皆既月食が見られました。

そして! 今回は単なる皆既月食だけでなく、月食中に天王星が月に隠れるという〝天王星食〟も同時に起こりました。この天王星食は、なんと442年ぶりに起こった現象なのだそうで、宇宙大好き永遠少女のわたくし、ミステリアスな天体ショーに、もう釘付け!

なお、この天王星は肉眼ではまったく見ることができません。

この日の東京は晴れ。天候にも恵まれました。東京ビッグサイトから大急ぎで帰宅しました。前日から用意していた3脚やらレリーズやら懐中電灯やらがこの日のために玄関先で出番を待っています。結構な大荷物ですが、初日のJIMTOF、東京ビッグサイトを歩き回った身体の痛みに耐えながら重たい機材を体中にくくりつけ、弾丸のように飛び出ましたよ。(←もちろんハイボールとツマミも持参!)

ふふふーーー。わたしが撮影場所に選んだ近所のこの場所は人気が無い場所のようで、案の定、ほとんど人がいません。ハイボール片手にカシャカシャとレリーズを押しますが、あらやだ! 当たり前ですがどんどん月が昇っていくじゃないの! その都度ピントを合わせるのにもひと苦労です。天体モノの撮影は面倒臭いうえ、月食となると月の明るさも変わってくるので、設定を変えるのが大変です。設定を変えているうち、また、ピントが合わなくなるーーーの繰り返し。天王星は肉眼ではみえませんので、撮影した画像を確認。時間の経過とともに月に近づいていく小さな小さな天王星を認識しました。
 

いよいよ天王星が月にくっついてきましたよ!

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おおおお! 世紀の一瞬です!

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で、この後、月から出るところも撮影したかったのですが、なんとカメラの電池切れを起こしてしまいました。あれだけシャッターを押せば、そうなるでしょう(笑)ちょっと見通しが甘かったなあ、と反省しきりです。

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Happy Halloween

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おキャット様で楽しみました☆

「JIMTOF2022」日工会会員見どころ

4年ぶりにリアル開催となる「JIMTOF2022」には日本工作機械工業会から98社の会員企業が出展します。会期中は、出展機種の詳細情報を加えたオリジナルガイドブック「会員出展製品一覧」として会場内各所で幅広く頒布するとのことです☆ 工作機械をメインに見学したい方はぜひ、ご参考までにご覧下さいませ♪

日本工作機械会員の見どころまとめ↓

https://www.jmtba.or.jp/wp-content/uploads/%E6%97%A5%E5%B7%A5%E4%BC%9A%…

製造現場ドットコムでもJIMTOF開催前に注目各社の製品を「工作機械編」「切削工具・周辺機器編」にまとめて掲載いたしますので、お楽しみに☆

「JIMTOF2022」東7展示場が熱いゾ! 

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ギョーカイも「JIMTOF2022」に向け、どんどん熱を帯びてきました。

―――というわけで、先ほど東7企画展示のパンフレットが出来たとホカホカのニュースを受信しましたよ。

昨年の秋、工作機械のテスト加工をコンピュータでシミュレーションするデジタルツインテストカットの計算処理が、スーパーコンピュータ「富岳」の利用により、なんと8時間から10分に短縮できた――とのことで製造業の未来をどのように変貌させるか――という文言がありました。

また、11月10日(木)14:00~工作機械最大手メーカー4社(オークマ、DMG森精機、牧野フライス製作所、ヤマザキマザック)によるクロストークショーの開催が決定されました! 

最大手メーカー4社によるクロストークショー
「工作機械の生産と工作機械による生産」 ~Smart Factoryと工作機械の将来像~

〈登壇者(予定)〉

■オークマ(株)
 製造本部 生産技術部 部長兼DS-Xプロジェクト プロジェクトリーダー 一木洋介 氏 
■DMG森精機(株)
 執行役員 博士(工学)要素技術開発担当 入野成弘 氏
■(株)牧野フライス製作所
 開発本部 要素開発部 シニアスペシャリスト 丸山祐也 氏
■ヤマザキマザック(株)
 上席執行役員 商品開発本部 副本部長 先行開発センタ センタ長
 FAソリューション事業部 事業部長 堀部和也 氏

〈ファシリテーター〉

■中部大学 学長 工学博士 竹内芳美 氏

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