注目記事

佐野社長率いるCAMSUPS(キャムサップス)がいよいよ始動! ~ENCY Software(エンシーソフトウエア)社製の CAD/CAMが日本上陸~

  工作機械業界がNC化へ大きく舵を切った1970年――――。 その転換期に、コンピュータ端末機のメンテナンス会社としてJBMを立ち上げたのが、佐野泰治氏である。やがて1980年代に入りNC機が普及しはじめると、製造現場ではCAD/CAMの活用が本格化した。その変革の波をいち早く読み取った佐野氏は、1990年代前半、緒に就いたばかりで日本における販売の伸び悩んでいた「Mastercam(マスターキャム)」に目をつけ、日本市場へ導入を進めた。コンピュータにも製造現場にも強く、さらに海外CAD/CAMの先端技術にも精通していた佐野氏だからこそ成し得た“先手”だった。その佐野氏がこのほど新たにCAMSUPS(キャムサップス)(本社:横浜市都筑区荏田)を立ち上げた。ENCY Software(エンシーソフトウエア)社製 のCAD/CAMを日本に上陸させ、再び市場に新風を吹き込む――――――。 佐野社長と鳥羽副社長に、CAMSUPS設立の背景、そして市場への挑戦に懸ける意気込みを伺い、2026年1月に販売開始のENCY製品が持つ強みを紹介する。  

トップ戦略と現場力のダブル公開! ~三井精機工業「工場見学会2025」 ~那須社長に聞く~  

 三井精機工業(社長=那須要一郞氏 本社工場:埼玉県比企郡川島町八幡)が、11月12日(水)~13日(木)の両日、本社工場で完全予約制の「工場見学会2025」を開いた。普段は見ることのできない機械の作り込みを来場者に見せることで、〝精度へのこだわり〟と〝ユーザーに寄り添う姿勢〟を訴求した。 本年6月27日 付けで社長に就任した那須社長に意気込みや経営方針などについてお話しを伺うとともに工場見学会をレポートする。

サンドビック・コロマント・ジャパン 髙宮社長に聞く 「競争力の源泉はオープンカルチャー」

 スウェーデンに本社を置くサンドビック・コロマント・ジャパン(カンパニープレジデント=髙宮真一氏)は、世界規模で教育・トレーニングネットワークを持ち、安定的な技術サポートを提供している。顧客と加工ノウハウ等の知識を共有する〝オープンカルチャー〟を重要視しており、顧客やパートナー企業とともに成長する姿勢で世界中から信頼を集めている。現在、髙宮氏の強力なリーダーシップのもと、より迅速な意思決定でさらなる体制強化を図り、日本市場における販路拡大に取り組んでいる。 ビジネス最前線に立つ髙宮カンパニープレジデントにお話しを伺った。 

扶桑精工 松山社長×牧野フライス製作所 宮崎社長 ~時流に合致したビジネスとは~

  扶桑精工(社長=松山広信氏)は、ガラスびん用金型に強みを持ち、国内60%のトップシェアを獲得。金型製造だけでなく、産業機械の組立・保守、オリジナル産業用ロボットの開発を行っており、幅広い事業展開と技術応用力に強みを持つ。また、松山社長は扶桑精工グループ全体として企業連合としての強みを発揮している。 牧野フライス製作所(社長=宮崎正太郎氏)の企業理念は「クオリティー・ファースト」。単に機械を提供するだけでなく、ユーザーニーズに応えた高度なカスタマイズも可能であり、加工ノウハウそのものも提案する〝顧客密着型〟の姿勢で世界規模のサポート体制を併せ待つ国際競争力を備えた企業だ。 

黒田精工 100周年を迎え祝賀会を開く ~戦後の苦難を乗り越え世界中の産業を支える企業に~

 黒田精工(社長=黒田浩史氏)が、100周年を迎え、9月5日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町)で創業百周年記念祝賀会を開き、多数の関係者がお祝いにかけつけた。 黒田精工100年の歴史を振り返るとともに、祝賀会の様子を掲載する。

黒田精工 世界最大級の高速精密プレス機でモーターコアの生産性を飛躍的に向上

 不確実性はあるもののEV需要は根強い。世界各国で購入のための補助金や税制優遇もあり、政策支援のある地域では、需要が大きく拡大している。こうした時流を背景に黒田精工が同社長野工場に世界最大級の高速精密プレス機を導入し、本年3月に稼働させた。これにより、自動車用モーターコアの生産性を飛躍的に向上しており、電動車用モーター市場での地位を獲得している。モーター効率の向上や損失低減、軽量化に大きく寄与している同社の技術は、現在、EVのみならずHEV市場でも重要な役割を果たしている。

【レポート】三菱マテリアル×エヌティーツール 「小物高精度加工」に特化したコラボセミナーを開催 

 自動車のEV化により自動盤の活躍の場は拡大している。EVは内燃機関がない分、モーターやインバーター、バッテリー制御系統の部品が重要になるうえ、軽量化・小型化が進むことから部品も精密で小さく、複雑な形状が求められている。EVの普及に伴い大量生産と安定品質の確保は重要課題であることから、三菱マテリアルとエヌティーツールが7月17日、三菱マテリアル 中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡神戸町横井)で「小物高精度加工」に特化したコラボセミナーを開催した。 このセミナーは、①ワークの出来高や自動盤の稼働率を向上させたい、②加工精度で悩んでいる、③段取りに苦労している――――といった加工現場の課題を解決するノウハウを提供するもので、すぐに活用できる実践的な内容が特長だ。セミナーの内容をレポートする。 

一足早くフランクフルトで開催された『EMO ハノーバー2025』プレビューイベントを徹底レポート!

 今年で50周年を迎えるEMOハノーバー(EMO Hannover:主催=ドイツ工作機械工業会/ドイツメッセ)が本年9月22日(月)から26日の5日間、ハノーバー国際見本市会場で開催されるにあたり、一足早く『EMO ハノーバー2025』プレビューイベントが7月10日~11日の2日間、ドイツ・フランクフルトで開かれた。2日目はダルムシュタット大学・ETAファクトリー(エネルギー技術と生産応用のコンピテンスセンター)にて研究プロジェクトを取材した。この様子をレポートする。 

未来志向の中小企業に強い味方! 既存マシニングセンタで簡単自動化・省力化を提案するユキワ精工 酒巻社長に聞く

 現在、労働人口の減少を背景に製造業の自動化・省力化がトレンドとなっているが、これを実現するには、それなりの設備を取り入れなければならず、多くの費用がかかることから特に中小・零細企業にとっては依然としてハードルが高い傾向にある。ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏 本社:新潟県小千谷市千谷)では、こうした製造現場の声を受け、既存のマシニングセンタでワークの自動交換に貢献するシステムを提供し、反響を呼んでいる。同社の工場を見学するとともに、酒巻社長に簡素化した自動化・省人化システムを提供するに至った経緯を伺った。

【JTA設立10周年記念特別座談会】「2015年2団体統合へ あの頃あの時」

 日本機械工具工業会(以下JTA)が本年設立10周年を迎えるにあたり6月2日(月)に東京マリオットホテル(東京都品川区)でJTA設立10周年記念特別座談会『2015年2団体統合へ あの頃あの時』を開いた。この企画は統合当時の出来事を後世に残す狙いがある。 日本機械工具工業会は2015年に超硬工具協会と日本工具工業会が統合して設立された団体で、日本機械工具工業会としての歴史は10年を迎えるが、両団体が設立されたのは1948年。実質は77年という歴史がある。