日工会がまとめた「IMTS2026」は、AI関連や航空宇宙向け、自動化提案も活発!

 

会場内の様子(写真:日本工作機械工業会)

米国最大級の製造技術見本市「IMTS2026(International Manufacturing Technology Show)」(主催=米国製造技術協会)が9月14日から19日までの6日間、米国シカゴのマコーミックプレイスで開催されました。

日本工作機械工業会(以下、日工会)がまとめた結果報告によると、出展者数は1788社、来場登録者数は9万1295人となり、いずれも前回2024年実績を上回ったとのこと。展示面積は約10万8697平方メートルで、日工会の会員企業からは50社が出展しましたよ。

今回の展示会では、航空宇宙や防衛関連を意識した積層造形(AM)装置、5軸加工機のほか、AI関連需要の拡大を背景としたデータセンター向けの加工設備などに注目が集りました。

具体的には、超精密シリコンウエハ製造装置の部品加工をはじめ、データセンターの電源・冷却システム向けの筐体加工、コネクタ用金型の加工機などが見られ、また、医療分野を意識した工作機械の展示も目立ったとのこと。

今回のIMTSのテーマは「Achieve the Impossible」。

産業用AIや自動化が注目を集めたそうですが、日工会の報告によると、AIを工作機械そのものに直接活用する展示は比較的少なく、ロボットの動作指令の生成やCAD/CAM、画像を用いた検査などへの活用が中心だったといいます。

一方、自動化については、多くのメーカーが積極的に提案したようで、ストッカ付きロボットローダやパレットチェンジシステム、バーフィーダなど、従来からの自動化設備に加え、ジョブショップ(受託加工業者)でも導入しやすい協働ロボットを活用した小規模な自動化提案が数多く見られたとのことでした。

さらに、ワークや工具の機上測定装置のほか、自動焼き嵌め機など工具管理の自動化に関する展示も行われていたとのこと。

こうした展示動向からは、工作機械単体の性能向上だけでなく、加工前後の工程を含めた自動化や省人化への関心が高まっていることがうかがえますね☆

次世代の人材育成にも注力

会場では、次世代の製造業を担う人材育成に向けた取り組みも展開されたとのことで、北館1階には学生向けエリア「Smartforce Student Summit」を設置。小学生から大学生まで幅広い年齢層を対象に、最先端の製造技術を「見て、触って、体験する」機会が提供されました。

日工会の報告では、この学生向けエリアにおいて日本メーカーの出展が目立ったとしています。

今回のIMTS2026でもそうですが、I関連や航空宇宙など新たな需要分野を意識した加工技術に加え、協働ロボットを活用した身近な自動化提案、高度な加工技術と現場への導入のしやすさを両立させる取り組みなどが、今後の工作機械市場を考えるうえでも重要な視点となりそうですね。