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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の重要パーツ〝主鏡〟を加工したのは三井精機工業の横型マシニングセンタだった! 

 2021年12月25日に打ち上げられた「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」(以下JWST)が観測を開始し、本年7月、JWSTが撮影したおびただしく光り輝く星や銀河の画像を公開し、世界中の人々を魅了した。この次世代宇宙望遠鏡は、1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継で、25年の歳月と1兆円以上の費用をかけた大プロジェクトによるものだが、大注目は、JWSTの重要パーツである〝主鏡〟が三井精機工業の横型マシニングセンタによって加工されたということだ。計画当初は2007年の打ち上げを予定していたが、JWSTは前例のない技術の集積であり、そのため設計・製作・試験等は困難を極め、延期に次ぐ延期を繰り返し、一時は計画の打ち切りの危機もあった。

 日本企業である三井精機工業のテクノロジーがNASAの偉業を支えた経緯について、同社精機販売推進室 下村栄司氏にお話しを伺った。
 

【小物高精度加工は次の時代へ】 三菱マテリアル&シチズンマシナリー LFV(低周波振動切削)技術が切りくずトラブルをシャットアウト!

 近年、新しい加工技術として注目を集めているシチズンマシナリーによるLFV(低周波振動切削)技術。この技術は2014 年にVC03に搭載し市販化され 、さらには自動盤市場でのベストセラー機である『L20シリーズ』に本格搭載されたことにより、一気に市場が拓け、2021年度までで販売実績は世界累計4,000台を達成した。一方、三菱マテリアル・加工事業カンパニーは、従来の加工方法は基より、いち早くLFV技術を用いたマシンに対応する最適な切削工具の開発を進めてきたことで、工作機械のポテンシャルを最大限に引き出す『LFV 対応工具シリーズ』を市場に提供している。

 〝新時代の加工技術″をテーマに、両社の取り組みについてシチズンマシナリーにて取材を行った。
 

【この人に聞く】進化する金型メーカー 七宝金型工業 松岡社長

 1949年創業の七宝金型工業(社長=松岡寛高氏、本社:愛知県津島市南新開町)は、常に時代が要求するものづくりに必要な新設備を取り入れて最先端の流れを掴んできた。「価値観が多様化してきた現在、お客様のご要望を叶えるだけの製造業では生き残っていけない。」と話す松岡社長は、自社ブランド製品の研究開発にも力を注ぐだけでなく、老舗金型メーカーならではの永年培われたノウハウを軸に新たなビジネスモデルを展開している。

 同社ではこのほど、焼き嵌め工具自動交換装置『TOOL MEISTER』をサンテックと共同開発し、本年7月に開催されたINTERMOLD名古屋では1号機を出展し注目を集めた。松岡社長にお話しを伺った。
 

DMG森精機 工程集約・自動化・DX化に貢献! 小型複雑形状ワークの高速・高精度を実現する「NTX500」を発表

 去る6月27日、DMG森精機伊賀事業所で、高精度・高効率複合加工機「NTX500」の新製品記者発表会を開催した。

 このマシンは、航空機、医療機器、自動車、金型、精密機器などの分野で、小型複雑形状ワークの更なる高速・高精度加工を実現する複合加工機。ターニングセンタとマシニングセンタの融合による高い加工能力で、多品種少量部品から量産部品まで効率よく工程集約することで、生産性向上に貢献するマシンとなっている。

「全従業員を幸せに」 日新ダイヤモンド 神谷社長に聞く

 2006年にオーエスジーグループの傘下となった日新ダイヤモンド(社長=神谷伸顕氏、本社:滋賀県高島市今津町)は、1968年創業の単結晶ダイヤモンド切削/耐摩耗工具、PCD/CBN焼結体切削工具・耐摩耗工具の製造および販売会社である。神谷社長は傘下となってから3代目だが、売上は2006年から2倍の伸びを示し、2022年は過去最高で推移している。その鍵を握るのは同社の最新システムにあった。

 昨年開催されたメカトロテックジャパンでは『単結晶ダイヤインサート』を披露して大きな注目を浴びた。最近では新たなキャラクター『ダイヤン』の登場で、SNSでも人気を集めている。神谷社長にお話しを伺うとともに、同社のスローガンでもある〝魅せる工場〟を取材した。
 

「INTERMOLD2022〈名古屋〉」の見どころはココだ!

 本年7月6日(水)から7月9 日(土)までの4日間、ポートメッセ名古屋で「INTERMOLD名古屋/金型展名古屋」(主催=日本金型工業会)を開催する。製造現場ドットコムでは一足早く注目メーカー各社の新技術や目玉製品を公開する。

 (芝浦機械/ダイジェット工業/日進工具/ブルーム-ノボテスト/MOLDINO)

 

求められる精度に応える安田工業 国内営業部 高橋部長に話を聞く

 安田工業(社長=安田拓人氏、本社:岡山県浅口郡里庄町)といえば、〝高い精度〟と〝耐久性〟を備えたマシニングセンタのイメージを持つ方が多い。実現する加工精度は0.001mm。「最大ではなく、最高を目指す」の社是にあるとおり、厳しい品質管理のもと、徹底したつくり込みで世界中のトップメーカーを魅了している。

 「精度に対する要求もますます高くなり細分化している」と話すのは、同社営業本部・国内営業部の高橋 章 部長。本年4月にインテックス大阪で開催された「INTERMOLD大阪」では、ベストセラーマシンYMC430の特長を継承しながらストロークを拡張した最新鋭のハイエンドマシン「YMC650」を展示し、新領域の微細かつ高精度加工を実現するとして大きな注目を浴びた。高橋部長にお話しを聞いた。
 

ゼロから1を生み出す! これがオーエスジーのNEO(ネオ)新城工場だ!

 オーエスジー(社長=大沢伸朗氏)が2020年に国内主要工場のひとつである新城工場を「NEO新城工場」としてリニューアルし、建物だけでなく、設備のレイアウトや従業員の働き方を含め、業務の進め方なども一新した。ここでつくられる超硬ドリル、超硬タップ、ハイスエドリル、ハイスエンドミルの生産能力は、月産70万本、生産品種は毎月平均6,000種、8,000ロット。デジタル技術を駆使してモンスター級の超多品種少量生産を実現している。

 去る4月22日、コロナ禍で延期になっていた報道陣向けの工場見学会が開催された。生まれ変わったNEO新城工場を取材した。

【レポート】INTERMOLD(大阪)で見た注目各社の動向

 去る4月20日(水)~23日(土)の4日間、「INTERMOLD2022/金型展2022/金属プレス加工技術展2022〈大阪〉」(主催=日本金型工業会、テレビ大阪)がインテックス大阪で開催され、約2万3900人が来場した。近年のトレンドである自動化や省力化に貢献する製品が目立った。直接製品に触れられる機会とあって各社のブースでは来場者の対応に追われ、活況を呈していた様子が見受けられた。注目各社の動向をレポートする。

 なお、7月6日(水)~9日(土)はポートメッセ名古屋にて「INTERMOLD2022/金型展2022/金属プレス加工技術展2022〈名古屋〉」が開催される。
 

「INTERMOLD2022/金型展2022」〈大阪〉、「金属プレス加工技術展2022」〈大阪〉の見どころ

 4 月20日(水)から4 月23 日(土)までの4日間、インテックス大阪で「INTERMOLD2022/金型展2022」〈大阪〉(主催=日本金型工業会/テレビ大阪)、「金属プレス加工技術展2022」〈大阪〉(主催=日本金属プレス工業協会)を開催する。製造現場ドットコムでは一足早く注目メーカー各社の新技術や目玉製品を公開する。

 (アマダマシナリー/アマダプレスシステム、オーエスジー、OKK、キタムラ機械、ダイジェット工業、日進工具、大昭和精機、牧野フライス製作所、三井精機工業、MOLDINO、安田工業、碌々産業)