扶桑精工 松山社長×牧野フライス製作所 宮崎社長 ~時流に合致したビジネスとは~

 
写真左:扶桑精工 松山社長 右:牧野フライス製作所 宮崎社長


 扶桑精工(社長=松山広信氏)は、ガラスびん用金型に強みを持ち、国内60%のトップシェアを獲得。金型製造だけでなく、産業機械の組立・保守、オリジナル産業用ロボットの開発を行っており、幅広い事業展開と技術応用力に強みを持つ。また、松山社長は扶桑精工グループ全体として企業連合としての強みを発揮している。

 牧野フライス製作所(社長=宮崎正太郎氏)の企業理念は「クオリティー・ファースト」。単に機械を提供するだけでなく、ユーザーニーズに応えた高度なカスタマイズも可能であり、加工ノウハウそのものも提案する〝顧客密着型〟の姿勢で世界規模のサポート体制を併せ待つ国際競争力を備えた企業だ。

 今回、宮崎社長が扶桑精工を尋ね、松山社長と将来戦略や技術革新をテーマにビジネス対談を行った。宮崎社長は自らの足でユーザー訪問を行っている。製造業に限ったことではないが、ユーザーが抱える課題や要望は会議の席では抽象化されやすい側面を持つ。トップ自ら現場に出向き、直接聞くほうが具体的でよりリアルな課題が見えてくるものだ。

 宮崎社長が扶桑精工 相模原工場に到着すると、まず対談場所である応接室に通され、席につくとTVCMでも有名な元気が出る〝栄養ドリンク〟が振る舞われた。われわれが目にするビール瓶も、酒瓶も、薬品に使用される瓶も、ありとあらゆるガラス瓶の美しい出来映えは、金型が握っている。この分野でトップシェアを誇る同社では「びん型事業部」のほか、プラスチック用金型から機械部品まで対応する「プラ部品事業部」、産業機械の設計から組立・保守、オリジナル産業用ロボットの開発を行う「機械事業部」を有しており、それぞれ下記の各拠点で展開している。(カッコ内は事業内容)。

〈扶桑精工グループ〉

■扶桑精工 相模原工場
(ガラスびん金型、プラスチック金型、機械部品・産業機械の製造販売)
■扶桑精工 大阪工場
(ガラスびん金型、プラスチック金型、機械部品の製造販売)
■扶桑精工 岐阜工場
(プラスチック金型、機械部品の製造販売)
■秋田扶桑精工 秋田工場
(ガラスびん金型、鋳造材の製造)
■フソーインターナショナル
(産業機械・金型の輸出)

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