注目記事 2011年分

「ものづくりの俺らだからできることがある」中小企業の連携で日本再始動!

今年3月11日に起きた大震災をうけ、中小製造業の連携で仮設住宅での生活を強いられている方々に支援を行う『製造業的復興支援プロジェクト』は立ちあがった。
当初は数名の有志からスタートしたこのプロジェクトもネットを通して広がりを見せ、製造業ならではの知識と技術で仮設住宅の問題点を解決している。
現在は宮城県名取市箱塚桜団地で簡易網戸の設置やエアコンの室外機の雨音対策を実施するなど精力的に活動しており、義援金や協賛企業を募っている。

超硬工具協会環境調和製品の最高ランク星三つに認定! ダイジヱット工業の高能率加工用工具が凄い!

高能率に加工することと工具の集約で加工現場のコストダウンの提案をしているダイジヱット工業(社長=生悦住 歩氏、本社:大阪市平野区)のヘッド交換式工具が好評だ。
同社のモジュラーヘッド用オール超硬シャンクアーバ『頑固一徹』との組み合わせで、突き出しの長い加工でもびびりを抑制し、鋼本体に比べ2~3倍の高能率加工を実現する。

“イニシアティブ日本”で分かったフランス企業の取り組み! 復興の鍵は「安全対策」と「産業危機管理」

去る7月5日~7月8日まで、フランスから放射線防護関連企業や原子力エンジニアリング企業が来日した。震災後の復興において重要な安全対策・産業危機管理、そして日本の企業や消費者を支援することのできるノウハウや製品の提供を目的として、フランス企業振興機構/ユビフランスと、その日本事務所である在日フランス大使館企業振興部が「イニシアティブ日本」を立ち上げた。この分野は放射線防護、土木インフラおよび顕在、産業・自然災害に対する予防措置と危機管理、環境、エネルギー、エレクトロニクスなど多岐にわたる。今回、その中でも画期的な5社をピックアップし、取材をした。

金型加工をレベルアップする切削工具「エアタービンスピンドルを用いた精密加工」

製造現場では、いかにコストパフォーマンスに優れた加工を行うかが問われている。高価な設備導入も大きな資金が必要となるため、なかなか手がでないのが現状のようだ。一方、既存の設備を有効活用し、クオリティーの高い品質を保ちながら高能率に生産することは可能である。
今回、金型加工をレベルアップする秘策を大昭和精機の協力を得て、“金型加工をレベルアップする切削工具「エアタービンスピンドルを用いた精密加工」をテーマに掲載する。

CIMT2011にみる中国の工作機械事情  

中国の切削型工作機械メーカーは約740社、成形型工作機械メーカーも加えると1320社という途方もない数になる。また、関連するメーカー数は工作用機器で420社、電気部品・NC装置で320社、測定・切削工具で930社、刃具・砥石で1580社というこれまた莫大な数のメーカーがひしめいている。今回のCIMTに出展した中国メーカーの数は758社なので、この中のほんの一握りにしかすぎない。

町工場が独自の開発力でエレベーター用部品のトップメーカーに!

今回取材をしたのは、独自の開発力でエレベーター用部品のトップメーカーにのぼりつめたオリエンタル工芸社(社長=杉本亨氏)。同社の特長は、大田区の特化した分野である「組立」、「機械加工」、「板金」の3つを備えていることに加えユニークな事業添加をしているところだろう。また、アルミとステンレスに特化した切削加工技術を持ち、加工物の複合化に対応するため5軸マシニングを駆使しながら、より複雑な加工を可能にしている。

ものづくりの原点はデザインにあり

工業デザイン、カーボン成形、クレイモデル製作、CFRP/FRP成形などの企画からデザイン、モデル製作から、型および成形、そして機械加工までを全て自社で行うアールディエス(本社=埼玉県大里郡寄居町)は、インハウスによる物完を行うことで、より質の高い製品を低価格で提供する強みがある。杉原行理取締役にお話を伺った。

フランスから「水素化マグネシウムを利用した固体水素貯蔵技術」がやってきた!

固体水素の貯蔵技術をリードするマクフィー・エネルギー社(McPhy Energy)が日本の水素供給の分野でトップシェアを誇る岩谷産業と4キロの固体水素貯蔵ソリューションを提供することで合意したことを受け、同社の最高経営責任者であるパスカル・モーベルジェ(Pascal MAUBERGER)氏にお話を伺った。

ダイジヱット工業に聞く「高能率加工」

自動車や航空機、家電、通信機器など、われわれの生活を豊にする製品には部品が必要であり、この部品には切削加工が必要不可欠。そして、これらの製品を支える部品の数々に、国際競争力の強みである“加工技術”が詰まっている。各種切削工具や耐摩耗工具、それらの超硬合金素材を世界中に供給しているダイジヱット工業の強みは素材・製品の開発に加え、原料粉末の調製から最終製品まで一貫して社内生産を行っていることだ。フレキシブルな生産体制と高い品質で加工現場の信頼も高い同社がこのほど新製品をリリースした。

東機工 斉藤保男理事長に聞く 「キーワードはコンサル営業」

東京都機械工具商業協同組合(理事長=斉藤保男斉藤機工社長)は、東京都内に事業所を持つ機械・工具販売業者の団体であり、約320社が加入している。歴史は長く、明治43年(1910年)に東機工の全身である東京機械金物商組合として発足後、戦時中の統制組合を経て現在の組織に至っている。今回は“売る”観点から製造現場を支える商社にスポットを当て、斉藤理事長を訪ね機械工具商社の現状をお聞きした。