「確かなもの・間違いのないものをつくる」 親子3人で顧客の要望を形に変えるカシワミルボーラ
国内製造業を取り巻く環境は2008年のリーマンショック以降、“円高”、“法人税”、“労働コスト”、“環境制約”、“交易条件”、“電力供給制約”といった問題に直面し、産業の空洞化なども懸念されている。海外に目を向けても世界企業が成長著しい新興国市場を狙い熾烈な競争を展開しているのが現状だ。多くの中小企業が存在する国内市場は過当競争を強いられており、鋳造や金型といった素形材産業の利益率をみても他の産業に比べ非常に低いことも問題である。
このような厳しい環境下でも、「確かなもの、間違いのないものをつくる」ことをポリシーに掲げ、親子3人で奮闘している町工場があった。
カシワミルボーラ(東京都大田区東糀谷5-8-2)の柏 良光社長を訪ねた。