2025年10月分工作機械受注総額は1,434.6億円

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2025年10月分の受注実績は以下の通り。

 2025年10月分工作機械受注総額は、8カ月連続の1,200億円超。1400億円超えは7カ月ぶり。前年同月比では4カ月連続増加。

 内需は2カ月連続の356.9億円(前月比△18.2% 前年同月比+6.7%)で2カ月連続の350億円超え。前月比-でも、年平均並の水準で推移。

 外需は1077.6億円(前月比+12.8% 前年同月比+20.9%)で7カ月ぶりの1,000億円超えで、外需では過去最高額。前月比2カ月連続、前年同月比では13カ月連続プラスと持続的な増加。

 10月の工作機械受注は、外需の伸びがキヨシ、概して好調に推移。受注の先行きは、国際情勢に不確実性があるなか、当面は慎重な動きが見込まれる。今後の回復に期待。

受注額の月別推移


(出所:日本工作機械工業会)

10月分内需 356.9億円(前月比△18.2% 前年同月比+6.7%)
 

 内需総額は、356.9億円(前月比△18.2% 前年同月比+6.7%となった。

 2カ月連続の350億円超え、厳しい状況が続くも、緩やかに回復を示す展開。主な需要業種は、前月比で「自動車」を除く業種で減少、前年同月比で「電気・精密」、「航空・造船・輸送機械」が減少するなか、内需は低い水準となった。

 ・⼀般機械は前⽉⽐で2カ⽉ぶり減少、前年同⽉⽐は4カ⽉ぶり増加で、2025年累計平均の水準。
 ・建設機械は6カ⽉連続10億円には届かずも、概して堅調に推移。
 ・⾦型は、2カ月連続14億円超え、2025年の暦年の中で3番⽬に⾼い受注額で堅調。
 ・⾃動⾞向けは、前⽉⽐、前年同月比ともに増加し、2025年の暦年で2番目に高い受注額。
 ・絶対額は以前低水準ながら、暦年上期と比べ能増投資や更新投資が徐々に出現し始めた感がある。


(出所:日本工作機械工業会)


10月分外需(1077.6億円 前月比+12.8% 前年同月比+20.9%)


(出所:日本工作機械工業会)
 

 外需総額は1077.6億円(前月比+12.8% 前年同月比+20.9%)となった。

 ・前⽉⽐は2カ⽉連続増、前年同⽉⽐では13カ⽉連続増、14カ⽉連続の800億円超え。1,000億円超えは7カ⽉ぶりで、単月での過去最高額を更新。
・外需は、世界情勢に不透明感があるも、一部欧米の需要業種で投資環境は好調に推移、全般的に回復基調を示している。

① アジア
 アジア計は、7カ⽉ぶりの500億円超え。
 ・東アジアは2カ月連続の350億円超え。
 ・中国は2カ月連続の300億円超えも、2025年の平均水準と堅調に推移。
 ・その他アジアは6カ月連続の100億円超え。
 ・インドは50億円のレベルで推移。

② 欧州
 欧州計は2カ月ぶりの150億円超え。
 ・ドイツは16カ月ぶりの40億円超え。
 ・イタリアは3カ月ぶりの25億円超え。2025年の平均より20%高く好調。

③ 北米
北米計は前月比、前年同月比で増加し、9カ月連続の250億円超、300億円超は5カ月ぶり。
・アメリカは前月比、前年同月比増加し、5カ月ぶりの280億円超え。
・メキシコは6カ月ぶりの30億円超え。

 

 ・⼀般機械は、3カ⽉ぶりの300億円超え。
 ・⾃動⾞は、前年同⽉⽐で9カ⽉連続増加し、2カ⽉連続の250億円超え。
 ・電気・精密は、前年同⽉⽐は減少も、前月比で大きく伸び、7カ⽉ぶりに150億円超え。
 ・航空・造船・輸送⽤機械は、前⽉⽐、前年同⽉⽐ともに大きく伸び4カ月ぶりの100億円超え。


(出所:日本工作機械工業会)
 

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