『MECT2025』医療分野の最先端加工を会場で披露!


 ニュースダイジェスト社(代表取締役社長=八角 秀 氏)がこのほど、主催する今年国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2025」で、会場に3台の工作機械を持ち込み、医療分野の最先端加工を披露すると発表した。

 MECT では毎回主催者企画展示「コンセプトゾーン」と題し、展示会場で最先端技術の実演展示を披露している。今回は「医療を支える加工術 ―異業種に学ぶ成功のヒント―」をテーマに、高度な加工技術を培ってきた3社による加工実演を披露。機密事項が多く、普段はなかなか公開されない医療機器向けの加工を間近で見られる貴重な機会となる。

 MECTは2年に一度、東京で開かれる日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内で2番目の規模の工作機械・加工技術の専門見本市。MECT2025 は今年10 月22 日(水)~25 日(土)にポートメッセなごやで開催し、今回は過去最多の524 社・団体が出展する予定。

コンセプトゾーン概要

●テーマ:「 医療を支える加工術 ―異業種に学ぶ成功のヒント―」
●開催場所:ポートメッセなごや第3展示館内特設会場

〈概要〉次世代産業として航空宇宙やエネルギーとともに医療が注目されて久しい。日本の医療機器市場は右肩上がりで拡大しており、今後、高齢化社会の進展と医療の高度化などを理由にさらなる成長が見込まれる。日本企業が得意とする「高精度」「難加工」「微細化」「自動化」などを武器に、今まで培った技術を生かし、医療分野で求められる市場ニーズにどう応えるか――。会場では「医療を支える加工術」をテーマに高度な技術を持つ3社の加工術の一端を披露し、新たな加工の可能性を追求する。

【実演内容】
A:医療器具のミニチュア再現技術
協力:キャステム/碌々スマートテクノロジー

 

 腹腔鏡手術で使用される医療器具「鉗子(かんし)」を手のひらサイズに再現。部品の製造には金属粉末射出成形法(MIM)を用いている。製品の可動部分は、本物同様に動かせる。会場では複数のMIM 製法で製作した構成部品の中で最も微細な形状を持つ金型部品(鉗子の先端にある爪のローレット形状)の加工技術を披露する。

〈セミナー・実演時間〉
 22 日(水)・23 日(木):10:30~、13:00~、15:00~
 24 日(金):10:30~、12:30~、15:00~
 25 日(土):10:30~、13:30~

B:医療に生かす金型メーカーの技
協力:狭山金型製作所/ファナック

 

 創薬や医療業界で注目される生体模倣システム(MPS)に必須の「マイクロ流路」。マイクロ流路を作る金型の鏡面仕上げ、射出成形機内でのゲートカットを実現する金型構造など、複雑形状の高精度加工は高度な技術を持つ金型メーカーだからこそできる技。また会場では成形品の無人生産を可能にした自動化工程も公開し、省人化によるコスト削減やリードタイムの短縮と、常時安定した品質を供給する製造プロセスも披露。

〈セミナー・実演時間〉
 22 日(水)・23 日(木):11:00~、13:30~、15:30~
 24 日(金):11:00~、13:00~、15:30~
 25 日(土):11:00~、14:00~

C:医療の未来を創る、切り開く新工法
協力:メイラ/中村留精密工業

 

 人体に悪影響を与えないように、生体適合性の高いチタン合金(難削材)が主に使用される「整形外科用インプラント」。同インプラントは人の骨格に合わせて設計がされ、複雑な形状かつ高い精度が求められる。今回、インプラントを模した複雑形状のMECT オリジナルワークを設計。複合加工機の特性を生かし、材料からの一貫生産を実現した。一つの素材から複数のワークを削り出す新工法は必見。

〈セミナー・実演時間〉
 22 日(水)・23 日(木):11:30~、14:00~、16:00~
 24 日(金):11:30~、13:30~、16:00~
 25 日(土):11:30~、14:30~

■特別セミナー「広がる医療ビジネスの魅力」
 10 月24 日(金)14:00~14:45 ※予約不要
 開催場所:コンセプトゾーン内特設ステージ

 医療分野でも活躍を続けているコンセプトゾーン協力企業の3社。医療機器や医療器具の小型化、複雑化、精密化が求められる中、自社の強みや成功の秘訣、今後の戦略などを余すところなく語り尽くす。
 

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