MOLDINO アルファ高送りラジアスミル「TR4F」にインサートを追加 ~低抵抗「LFブレーカ」と軟鋼用新材種「JS4160」がTR4Fの適用領域を大幅に拡大!

MOLDINOがこのほど、好評のアルファ高送りラジアスミル「TR4F」にインサートを追加し、発売を開始した。
同社は、2020年4月より大荒加工用工具の決定版である高送りラジアスミル「TR4F」を販売しているが、高能率加工用に対応できるメリットが顧客から高い評価を博しており、以降数度のラインナップ追加を経て本日に至っている。一方、高能率加工に対応するためにインサートの刃先強度を高めた設計を採用したことから、機械の主軸負荷が高くなりやすい傾向があった。特に軟鋼や炭素鋼、鋳鉄などの比較的被削性が良い鋼種では競合品に対し切削抵抗が高く、本商品の特徴を発揮しきれないという課題が明らかになったことを受け、同社では、従来品よりも低抵抗な形状を持つ「LFブレーカ」付きインサートと、軟鋼や炭素鋼の切削に優れる新インサート材種JS4160を開発した。金型、金属部品の荒切削加工に威力を発揮する。
商品の特長とメリット
〈TR4F〉
1. 大物金型にも対応する、機械能力を最大限に引き出す高送り工具。
2. 断続切削でも欠け難く、壁際でも擦り難く、切り粉噛み込みリスクを低減する工具設計。
3. 高い切削性能と経済性を両立する片面4コーナインサートを採用している。
〈LFブレーカ〉
1. シャープな刃先とねじれ切れ刃形状を持ち、従来品比で大幅に切削抵抗を低減する。
2. 高能率条件下でも主軸負荷を低減し、長い突き出し量でもビビり振動を抑制する。
3. 快削刃形ながら一般的な断続切削にも対応可能である。
〈材種JS4160〉
1. 靭性と耐熱性のバランスに優れた超硬母材、耐熱性と耐溶着性に優れたコーティング膜の採用により高能率加工時において安定した長寿命を発揮する。
2. SS材、SC材、SCM材など35HRC未満の被削材の不安定加工や高能率加工に適しており、湿式加工にも対応する。
■仕様
LFブレーカ付きインサート:6アイテム
材種JS4160:6アイテム(内2アイテムは重複) 計10アイテム
■価格
¥1,650~¥2,160(消費税別)