サンドビック・コロマント新製品「CoroDrillⓇ DE10」を導入

サンドビック・コロマントがこのほど「CoroDrillⓇ DE10」の発売を開始した。同製品は、ドリルボディの寿命を大幅にアップするとともに、高い送りで安定した穴あけ加工を可能にするヘッド交換式ドリルで、旋盤加工、傾斜面の入り際抜け際、凹凸面、交差穴においても安定した性能を発揮する。
この製品は、特許取得済みのクランピングインターフェースを採用している。このインターフェースでは、ヘッドとボディとのコンタクト面を傾けることで、加工中に発生する力がヘッドを締め付ける方向にかかり、よりクランプ力が安定して維持され、予測可能な長いボディ寿命が期待できる。これにより、ドリル加工で重要な左右のバランスが取りやすい、スクリュー等のスペア部品が必要ない、迅速で簡単にヘッドの取り付け取り外しが可能、トルク管理が必要ない、といった従来のクランプ方式のメリットを持ちながら、課題となっていたドリルボディの寿命の短さや不安定さを解決する。
ヘッドは、中心部の食い付き性、コーナ部の強度を考慮した複数の先端角からなるジオメトリを持ち、求心性が格段に向上した。また、ヘッドコーナ部が強化され、高い切削条件により、コーナ部で溶着や逃げ面摩耗が集中しても、チッピングの発生を抑えることができる。さらに、ツイストクーラントチャネルと、切りくず処理と剛性を考慮したフルート形状により、突出しが長い加工でも切りくず詰まりのない安定した加工が可能である。突出し8Dにおいてもパイロット穴は不要で、サイクルタイムを短縮することが可能となった。
ラインナップは、ドリル径11.00-17.90(0.1mm刻み)、ドリルヘッドM5ジオメトリ、ドリルボディは円筒平取り付きシャンクISO9766準拠 加工深さは3D,5D,8D。2025年秋にドリル径9:00-10.90(0.1mm刻み)のドリルヘッドとドリルボディを導入予定。