日本ダイカストマシン工業会 「第24回 技術セミナー」 7月25日に機械振興会館で開催

 日本ダイカストマシン工業会は、ダイカスト製造と設備に関する最新技術を紹介する「第24回 技術セミナー」を、7月25日に機械振興会館(東京都港区)で開催する。自動車業界を中心としたEV化の加速や軽量化ニーズに応える先進技術が一堂に会し、現場の課題解決や今後の技術戦略に資する場となる。

 同セミナーは同工業会の主催によって毎年開催されており、今回は日本ダイカスト協会、日本ダイカスト工業協同組合、日本自動車部品工業会、日本鋳造協会、日本鋳造工学会、日本マグネシウム協会、素形材センターの7団体が協賛に名を連ねる。参加対象は会員・非会員問わず幅広く、定員は70名。参加費は会員1万7千円、非会員2万2千円(いずれも税込、テキスト・昼食付き)。

 冒頭では、経済産業省製造産業局による支援施策の紹介に続き、需要動向の分析を踏まえた基調講演が行われる。メインの技術講演では、EV部品やギガキャストへの対応を視野に入れた「ハイサイクル鋳造による省エネ性、生産性の向上について」(UBEマシナリー)、ひけ巣低減を目的とした「ダイカストマシンの増圧電動駆動を利用した鋳造技術のご紹介」(TOYOイノベックス)、大型製品への対応とコスト削減を目指す「低圧化鋳造における品質改善の取組み」(芝浦機械)が発表される。

 さらに、リサイクルを重視した材料技術として、山田製作所による「最近時の自動車用アルミダイカスト技術と材料技術動向」が報告される。また、中央発明研究所は「ダイカストにおける真空装置と高速遮断弁」を紹介し、EV市場における高精度・多品種対応の鋳造ニーズに応える。

 セミナー終盤では、日産自動車が長年にわたる車体用アルミ鋳物の開発成果を披露するとともに、ギガキャストに向けた新たな挑戦として「車体用アルミニウム鋳物の市場動向と日産自動車における歴史およびギガキャスト開発について」を語る。閉会後には講師と参加者による交流の時間も設けられ、実務レベルでの疑問や情報交換が期待される。

 参加申し込みは7月7日まで。申し込み後に請求書が送付され、支払いは7月14日までに行う。定員に達し次第締切となるため、関心のある企業・技術者には早めの申込が推奨される。EV時代のダイカスト技術の展望を掴む機会として、業界関係者の注目が集まっている。
 

 申し込みは日本ダイカストマシン工業会のホームページ(https://www.sokeizai.or.jp/pages/22/)から。(提供=機械振興会館記者クラブ)

 

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