【社長訓示】「社員一人ひとりの力が、芝浦機械グループの価値創出の原動力」 芝浦機械(株)取締役社長 坂元 繁友

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 当社は、1938年に大型工作機械を製造する「芝浦工作機械株式会社」として創業し、1961年に「東芝機械株式会社」と改称、その後2020年に「芝浦機械株式会社」へと社名を変更しました。

 創業の1938年からは87年を迎えます。創業以来、社会の発展と人々の豊かな暮らしの実現に貢献し続けています。

 当社は、2024年4月より新中期経営計画である『中計2026』をスタートし、ここで一年が経ちました。2030年度に売上高3,000億円規模の企業になることを目指し、『中計2026』では、2026年度までの3年間で、まずは売上高2,000億円規模を安定的に出せる会社になるという計画であり、攻めと守りのメリハリの効いた戦略推進による高収益企業へのステップアップの期間と位置付けています。

 2024年度は、売上高については過去最高を計画しており、“従業員一人当たりの売上高”も過去最高の数値となります。一方、今年度はEV需要の変化もあり、厳しい環境となります。環境変化への向き合い方についてはこの後お話いたします。

 皆さんには当社の経営理念である「わたしたちは、世界中でお客様の価値最大化に貢献していきます。」を実践し、「モノづくりを通じて、社会に貢献することで、進化を続けてきたDNA」と「お客様と共に、更なる進化を遂げていく」との思いを受け継いでいただき、一緒にこれからの芝浦機械グループを創り上げていきましょう。

 さて、皆さんの入社にあたり、「三つの話」をさせていただきます。

 一つ目は、『世の中の変化についていく』について
 二つ目は、『世界に目を向ける』について
 三つ目は、『仕事への取り組み方』について

 まず、一つ目は、『世の中の変化についていく』についてです。

 当社CMの中で「まだこの世界にないモノを、つくるマシーンを、つくる。」というメッセージを発信しています。刻々と変化する世の中は新たなモノ、サービスを必要としますが、その変化のスピードがかつてない速さで進んでいます。つい数年前から自動車は内燃機関車からEVへ一挙に変わるような勢いがありましたが、今は一旦踊り場的様相です。社会やお客様の課題解決に貢献していくことを使命としている我々はその変化、スピードについていき、さらにはその先を見据えた行動が大切です。

 二つ目は『世界に目を向ける』です。現在、当社は海外に3工場を含む約40拠点を有しており、海外売上高の比率も70%以上となっています。皆さんには、ぜひ海外勤務や海外との業務の関わりを通して「世界に伍してグローバルで活躍する人材」に成長して欲しいと思います。

 三つ目は、『仕事への取り組み方』です。新しいモノを生み出していくにはルール通り画一的な仕事への取組みでは創造的なモノを生み出すことはできません。是非、自由闊達に業務に臨んでいただきたいと思いますし、どんどんチャレンジしてください。失敗した時も、何故失敗したのかを突き詰めてください。そして絶対に嘘はつかない。悩みもがきながらも創意工夫することに汗をかき実践を通して常識という感性を磨いて欲しいです。その磨かれた常識という感性が将来皆さんの軸となり、自信にあふれた正しい判断、成果に繋がります。又、社内外に多くの人脈を作り、その常識をぶつけながら自らを一層磨いて欲しいと思います。

 結びになりますが、皆さんには芝浦機械グループの一員として、若い想像力を遺憾なく発揮し、世の中の変化に対応できるよう皆さん自身もさらなる進化を遂げていただくことを期待しています。

 社員一人ひとりの力が、芝浦機械グループの価値創出の原動力となります。
皆さん一人ひとりが、これからさまざまな経験を積み、成長することで、新しい力となってくれることを期待しています。

 

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