DMG森精機 年度売上収益5,000億円達成に自信!

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説明をする森社長

 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2023年12月期第1四半期(1月~3月)の連結決算を発表した。

 当第1四半期連結業績は、売上収益1,232億円、営業利益97億円、税引前四半期利益85億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益63億円となった。

 当第1四半期の連結受注額は、当初、前年同期比10%減程度と見込んでいたが、実績は1,453億円で同3.2%減と期初想定以上の受注水準になり、前四半期比では32%の大幅増となった。これらは、5軸加工機、複合加工機などの工程集約機を中心に自動化、フルターンキー化、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、GX(グリーン・トランスフォーメーション)を実現するMX(マシニング・トランスフォーメーション)への需要が堅調なことに加え、顧客への付加価値提案力が向上し、機械1台当たりの受注単価が56.1百万円(2022年度平均:49.8百万円)へと大きく上昇したことが主な要因となった。また、連結受注の約20%を占めるサービス・補修部品の受注額も前年同期比24%増と寄与した。

 地域別受注は、前年同期比、日本(構成比:13%)が3%減、米州(同:17%)が22%減、欧州(同:51%)が2%減、アジア他(同:5%)が7%減となった。他方、中国(同:14%)は33%増となり、受注額も四半期として過去最高水準となった。産業別の需要は、エネルギー関連が大きく伸びたほか、宇宙、航空、医療、EV関連も堅調に推移し、半導体製造装置関連向けの工作機械需要も堅調に推移している。

 同社は、2023年から2025年を期間とする「中期経営計画2025」でも掲げているとおり、工程集約・自動化・DX・GXにより、顧客へより付加価値の高い製品、システム、サービスを提供することを目指している。顧客の加工ニーズへのソリューションを一気通貫で提供できる企業として基盤強化に取り組んでいる。

 また、同社は持続可能な社会を目指し、人と自然が共生できる社会、資源循環型の社会に向けた取り組みを行っており、同社最大生産拠点である三重県・伊賀事業所の第1期太陽光発電システム導入工事が完了し2月より発電を開始している。今後、2024年2月より第2期、同12月より第3期と追加してくことにより、伊賀事業所の年間電力需要量の約30%を賄う予定になっている。さらには2025年2月には奈良事業所へも導入し、再生可能エネルギーの活用拡大に取り組み、CO2排出量の削減を加速させ、カーボンニュートラル社会の構築に貢献するという。

 一方、同社は「よく遊び、よく学び、よく働く」を経営理念に掲げ、会社を挙げて従業員の健康維持・増進に取り組んでいる。2018年には12時間勤務間インターバルの義務化、2019年に全従業員に人間ドック式の健康診断を導入、2020年に敷地内全面禁煙に踏み切るなどの施策を推進し、このたび、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2023」の大規模法人部門・ホワイト500に認定され、従業員の心身のさらなる健康向上に弾みをつけた。
 

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