工作機械の「精度」「信頼性」「高効率」を実現するブルーム-ノボテスト 山田社長に聞く

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 ドイツに本社を構え、工作機械の「精度」、「信頼性」、「高効率」を実現するブルーム-ノボテストが提供する製品の数々は、製造現場の自動化による高能率化と安定品質の確保に大きく貢献している。昨年11月に東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2022」では基盤となる技術を活用するための画期的なアプリケーションを提案し、好評を博していた。

 同社日本法人の山田 亨社長は、グローバルな視点で製造現場のトレンドを掴んでおり、国際性豊かな視点を持っている。今回、日本と海外の展示会の違いや、アフターコロナの捉え方、マザーマシンに貢献するための取り組みについてお話しを伺った。

昨年は国内外ともに展示会は盛況

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昨年開催された「JIMTOF2022」のプレゼンには多くの人が足を止め、写真を撮るのも一苦労! 

 ―昨年はシカゴで「IMTS」、シュツットガルトで「AMB」、日本では「JIMTOF」、その翌々日からタイの「METALEX」とインターナショナルな展示会が開催されましたが、どんな印象をお持ちですか。
 山田
 展示会は国内海外ともに盛況でした。ブース内では万全のコロナウイルス感染予防対策により、飲食もできるようになりました。お客様との密なコミュニケーションが図れたので、久しぶりのリアルな展示会は成功したと感じています。今回、JIMTOFでは中国勢が不在だったのが残念でしたが、JIMTOFは日本というよりアジア圏全体の展示会という印象です。シカゴのIMTSでは周辺機器と工作機械で展示会の開始時間と終了時間をずらしている点は良い取り組みだと思いました。機械のほうが1時間早く開始して終了時間も1時間早い。開始・終了時間をずらすことにより、周辺機器メーカーも機械メーカーを回れますから、出展者同士で時間の有効活用ができるのです。
 ―これは良いアイデアですね。それぞれが見たいものをしっかり見学できる仕組みは大切だと思います。ところで、3年以上のコロナ禍で、人と人との接触をさけるための非接触や自動化がさらに加速しましたが、貴社を取り巻く環境にも変化はありましたか。
 山田
 コロナ禍前も自動化というワードは出ていましたが、コロナ禍前では中小零細企業に自動化を促しても、「そんなことを言われてもどうにもなりません。」と返されることがたくさんあったと思いますが、この数年の間に非接触が浸透し、自動化への取り組みが当たり前になりました。また、持続可能な社会に向けて世界中が地球規模で事業を通して社会の課題解決に取り組むようになりました。製造業も省エネの観点から工程集約をしなければなりませんから、例えば従来、3台並べていた機械を1台で済む複合加工機など複雑な機械のニーズがますます高まりました。
 ―現代にマッチした工作機械の秘めた能力のひとつに貴社製品が貢献しています。
 山田
 昔はシビアな環境でしたが、この数年の間に、「機上測定技術は不要だ。」と言える環境ではなくなりました。弊社でも世界中の需要が伸びており昨年よりも35%~40%増加しています。
 ―すごい勢いですね。その一方で、現在、部材不足など頭の痛い問題がありますが、いかがですか。
230203top2 山田
 世界中の製造業は受注があるのにものがつくれない、といった問題に当たりましたが、サプライチェーンのほうはそろそろ解決しつつあるように感じます。一方で悩ましいのはマンパワー不足です。コロナウイルスにかからなくても濃厚接触者は出勤できませんでしたし、需要が伸びてるので人材を募集したいのですが、ドイツではコロナウイルス感染症の影響による解雇回避を目的に短時間労働給付金制度を強化しました。これに伴い、発展的転職が多い国にもかかわらず、転職をする人が出てこなくなったのです。
 ―これは、なかなか悩ましいですね。
 山田
 この件についても解決しつつあると感じています。

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