世界中の産業界に寄与するタンガロイを知る(後編) ~松本営業本部長に聞く~

 

加工をトータル的にサポート

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トレンドのカーボンニュートラルとEVをおさえた製品「ADDFORCE」シリーズ

 ―金属加工について環境はもちろん、工作機械や材料との相性もあると思います。その点を踏まえて貴社ではどういったアプローチをしていますか。
 松本
 リアルを求めているお客様が非常に多いこともあり、コロナ禍であっても感染対策を万全に実施しながら名古屋のショールームやいわきのテックセンターをオープンにして、お客様には実際に加工テストをしていただく取り組みを進めています。また、切削工具だけでなくツーリングも含め、システム全体で加工そのものをトータル的にサポートする体制を強化しています。
 ―加工の最適化が実現するとなるとお客様からのご相談が多いのではないでしょうか。
 松本
 弊社にはお客様の加工におけるポテンシャルを最大限引き出すことを目的として、ツーリングを含めた加工全体最適化を提案する〝ツーリングチーム〟があります。現在、難削材も増え、ワークも複雑化しています。加工でお悩みのお客様から頂いた機械や素材などの情報をもとに、最適なツーリングシステムをパッケージ化して提案するというものですが、件数も非常に伸びています。
 ―先ほど「カーボンニュートラルとEVがホットだ」と仰っていましたが、このトレンドに合致する製品は?
 

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工具管理システム「MATRIX」

 松本 『ADDFORCE』です。ダウンサイジングされた商品群が豊富です。また、EV車の普及でアルミ加工と歯車加工の増加が見込まれますが、ギヤを加工するのに、いまだにハイス工具を使用しているところも多く、生産性の低い加工となっています。この点を踏まえて弊社では、高い生産効率と経済性を発揮するパワースカイビング加工を推奨しています。パワースカイビング加工はホブ加工とシェーパー加工を合わせたような加工であり、ホブ加工の生産性の高さとシェーパー加工の汎用性の高さを併せ持っているので、加工時間が大幅に短縮され、高い生産効率が実現します。
 ―貴社の工具管理システム『MATRIX』も使い勝手が良いと評判です。売れ行きはいかがですか。
 松本
 お陰様で非常に引き合い数が多く、スタッフを増員して対応しています。近年、他社でも工具管理システムの提供をするようになりましたが、市場が活性化して良い傾向です。その中で、実績がダントツで多いのは『MATRIX』であり、一歩も二歩もリードしていると自負しています。

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