【この人に聞く】「使い慣れたマシンを時代に合った最強マシンに」 牧野技術サービス 専務取締役 西野 正氏

 

既存設備の有効活用を

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粗加工に貢献したHシリーズは現在も活用されている。オーバーホールで生まれ変わった

 ―機械のオーバーホールを行う業者は多く存在しますが、貴社との違いを教えてください。
 西野
 簡単にいうなら時計のオーバーホールと一緒でメーカー認定のほうが当然、機械を分かっているのできめ細かい。実際には、スーパーバイザーとして人材を入れ、定期的にチェックをしています。先ほど申し上げましたが保証も付いているので信頼度はダントツに高い。マキノの機械は良くできた機械ですから、メンテナンスをしっかりすれば長期間安定的に使えます。製造業は今の時代、循環型社会へ向けた取り組みが急務とされています。持続的成長を促すことで利益を確保していくためにも、設備の見直しはとても重要だと思っています。

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新品同様!

 ―レトロフィットをされたお客様の声はいかがですか。
 西野
 だいたい最初の一声は、「めっちゃ綺麗になった!」です(笑)その後、使い出してからは、「精度も出るし、加工中、ヒヤヒヤすることもなく安心して使えるようになった。」とお喜びの言葉を頂いています。また、昔と違い、今では省エネに貢献できるよう設計されてますので、「電気料金も従来と比較し、安くなった。」とのことでした。こうした点からも、使える機械をレトロフィットすることにより、細かいメリットの創出が期待できます。

 ―マキノの機械は多く市場に出ていますから加工現場の救世主的な役割もあると思います。
 西野
 例えば粗加工に貢献した〝Hシリーズ〟ですが、今から35年前に市場投入された機械です。それでも現在、約100台以上、まだ動いているのです。先ほどのお客様の話でも、レトロフィットにより「ヒヤヒヤしながら機械を活用することがなくなった。」と話してくれましたが、ゴリゴリの粗加工に、古い機械をだましだまし使う、というお客様も多いと思います。だましだまし活用しても加工はできますが、スピーディに効率良く粗加工をしたければ、新品を購入しなくても、加工に合った機械を時代に即しながら活用したほうが経済的にも有益と考えます。加工のニーズはそれぞれですから、どんどん相談してくれると嬉しいです。

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製造現場はコストの抑制が厳しい時代に突入している

 ―昔は大量生産が主体でしたが、今では多品種少量生産が求められています。そのうえ、急速にデジタル化が進み、製造現場はコストの抑制が厳しい時代に突入したともいえますので、既存設備の有効活用をしない手はありませんね。
 西野
 設備投資額を抑えられるという大きな魅力もあり、省資源といった点からも時代に合致した考え方だと思っています。使い慣れたマシンの改造で、お客様の競争力強化になれば嬉しく思います。

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