鋳造から加工まで一貫生産 田島軽金属の凄み ~砂型アルミ鋳造技術で未来を創造~

 

大物を量産できる工場内

田島軽金属工場内1

 さて、田島軽金属の本社/工場は第1工場が中小物アルミ鋳物、第2工場がアルミ精密鋳物(低圧鋳造精密部品)、第3工場が大型アルミ鋳物・アルミ基複合材鋳物、第4工場がアルミ基複合材鋳物、中子センターがある。なお、第3工場は、4つの工場の中で一番面積の大きい工場であり、最大4m×3m、高さ2mほどのサイズの大物が生産できる。このサイズがつくれるのは国内でも2~3社ほど。この大物を量産するとなると田島軽金属の独壇場となる。もっというなら、〝日本中を探しても同社でしか出来ない仕事〟があるのだ。

田島軽金属 中子センター
中子センターでは女性が大活躍

 また、中子センターは、女性と高齢者が働ける環境をつくる試みのもとで設置したとのこと。製造業は離職が多く従業員が安定しないイメージがあるが、田島社長は、「離職を防ぐためにも従業員に選ばれる会社に成長するよう職場環境の改善には投資を継続して行いました。経営者は企業の収益性を高め、従業員の給料に反映していかなければなりません。所定内時間で仕事をこなしても赤字で残業2時間が当たり前という会社もあるようですが、それでは優れた人材の確保は難しいものです。」と話す。

 本社/工場の近くには小松台工場があり、ここでは機械加工、熱処理、ブラスト加工が行われている。本年は中国製造拠点(HAC:遼寧省本渓市)が本格稼働予定だ。

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