【新入社員へメッセージ】DMG森精機 社長 森雅彦

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。これから皆さんとともに働き、成長していくことをうれしく思います。

 昨年の春頃に皆さんと初めて出会いました。その頃から米中貿易摩擦で景気が悪化し、COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大とともにここまで世の中が大きく変化しました。経済的には2008年頃に世界金融危機がありましたが、今回はじめて、天変地異による人類を脅かすような危機を、身をもって体験しています。貴重な経験として記憶し、個人、また会社としてしっかり生き残っていけるよう一緒に努力していきましょう。世間では入社式を中止する会社もありますが、幸い、伊賀事業所の社員はほとんど自家用車か徒歩で通勤し、公共交通機関を使用しておらず、適切な人数で式を開催できるため、しっかりと対策を行った上で実施を決めました。

 皆さんは本日、連結で社員数約1万3千人、売上高4,858憶円(2019年12月期)の会社に入社されましたが、当社のお客様の21%は従業員が20名以下、35%が21-100名、21%が101-500名以下の会社です。最も重要なことは、こういった会社の社長様や工場長、オペレータの方々と同じ目線でお話し、一緒に利益を生み出していくことです。

 現在、持続可能な社会を目指して、SDGs(Sustainable Development Goals)の取り組みに力を入れています。工作機械産業は非常にクリーンな産業で、効率よく、高精度な製品を提供することにより社会に貢献することができます。ドイツでは、今年中に全ての工場でカーボンニュートラルを達成します。日本では、農業法人を設立して、当社が排出するCO2をフリーにするために綺麗な農地や山林に変えていく取り組みをしています。

 また、スポーツを通した社会貢献として、セーリングチーム『DMG MORI SAILING TEAM』を発足し、海洋冒険家の白石康次郎さんをチームに迎え入れ、世界のトップセーラーが集う、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース“Vendée Globe“に挑戦します。ヨットの世界ではノーウィンド、ノーセーリングは当たり前です。そういう時にこそ、慌てず次のレースに備えて船を磨き、自信をつけることが重要です。これはビジネスの世界でも同じで、自分で出来ることをコツコツ積み重ねることが将来大きな差を生みだします。

 当社のモットーは「よく遊び、よく学び、よく働く」ですが、よく遊ぶ為には健康でなくてはなりません。足腰が強く、心が前向きで、外で遊んだり、本を読んだり、映画を見たり、体力や気力に相当するところが非常に重要です。次によく学ぶについて、10年おきに技術と社会はどんどん変化していきますので、常に新しいことを学び挑戦する姿勢が大切です。最後によく働くについては、1日の在社時間を10時間、次の出社まで12時間休むインターバル制を定め、社員はメリハリをつけて最大のパフォーマンスを発揮しています。

 仕事を通して人生を豊かなものにするため、よく遊んで、よく学んで、よく働いて充実した人生を送って下さい。