タンガロイが先端交換式ドリル『DrillForceMeister』(ドリルフォースマイスター)を拡充

 タンガロイ(社長=木下聡氏)がこのほど、先端交換式ドリル「DrillForceMeister」の販売を開始した。この製品は、更なる高速・高能率の穴あけ加工を目的に開発された2枚刃仕様の大径穴明け加工用工具(工具径φ26~41)。

 「DrillForceMeister」のヘッドクランプ方法には、独自のアシンメトリーコンタクトとねじを使用したクランプ方法を採用し、ねじを完全に外さずにヘッド交換が可能なため、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。ヘッド交換のみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮でき、必要に応じて機上での交換も可能だ。また、このねじは容易に交換可能で、ねじ交換を行うことでドリルボディ本体を長い期間使用できる。

 ヘッドのクランプ設計においては、ヘッドの拘束面を大きく確保し、高い切削力が発生する高送り条件下でもヘッドを安定して保持することが可能。また、高精度で加工された拘束部により、優れたヘッドの繰り返し取付け精度と振れ精度の確保を実現している。

 ヘッドの刃先処理にはR形状のホーニングを適用することでコーティングの密着性を改善し、材種には高信頼性材種AH725を適用、革新的な刃先処理と材種性能のコンビネーションにより長寿命を実現した。

 「DrillForceMeister」は、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用をゼロにできるなど、トータル加工コスト削減に大きく貢献するとしている。

主な特長
●工具径:φ26.0~φ41.0、加工深さ:L/D=3, 5に対応
●2枚刃ドリルで大径穴明加工の生産性を改善
●独自のヘッドクランプ方法によって、簡単かつ高精度のヘッド交換が可能
●ヘッドの拘束面を大きくし、高いトルクのかかる大径穴加工でのヘッド着座の安定性を向上
●クランプ方式を取り換え可能なねじ構造にし、ねじ交換によりボディ本体を長く使用可能
●切りくず排出性能と剛性のバランスに優れる溝形状の採用
●R形状の刃先処理と高信頼材種AH725の適用で長寿命を実現

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪