ヤマザキマザック 工作機械との連携で操作性を向上させた協働ロボットセル「Ez LOADER 30」を市場投入!

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「Ez LOADER 30」と複合加工機「INTEGREX i-200H S」との接続例

 

 ヤマザキマザックは、このほど工作機械と簡単に接続できる協働ロボット「Ez LOADER」シリーズに「Ez LOADER 30(イージローダ30)」を追加し、販売を開始した。

 昨今、各業界で人手不足などを背景に省人化・自動化ニーズが高まり、業務効率化が求められていることに加え、製造現場においては、人的資源を付加価値の高い業務にシフトし、反復作業はロボットで代替する動きが広がっている。このような背景を受け、同社では誰でも簡単にセットアップでき、導入後の移設にフレキシブルに対応する自動化セル「Ez LOADER」シリーズの販売を2021年に開始した。

 今回、新たにシリーズに追加された「Ez LOADER 30」は、従来機種(Ez LOADER 10, 20)に対して可搬重量を向上。これにより、鉄系など重量物の加工が可能となり、顧客の幅広い加工ニーズに対応する。

 また、新たに専用ソフトウエア「Ez LOADERアプリケーション」を開発した。工作機械の操作盤にソフトウエアを組み込むことで、ロボットをティーチングレスで運用することが可能。ロボットを運用するために必要な情報はCNC装置からデータ取得するため、段取り時間を大幅に短縮する。

 その他、新機能として自動でロボットハンドを交換できる「ハンドチェンジャ」(※オプション)を搭載。シングルハンド、ダブルハンドの2種類を用意することで、多品種少量生産に対応する。

▼「Ez LOADER 30」の動画はこちら▼
https://www.youtube.com/watch?v=NGveWBtzErk

〈Ez LOADER 30の主な構成〉

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「Ez LOADER 30」の特長

(1)新開発の「Ez LOADERアプリケーション」
 これまでロボット運用をするためには、付属のタブレット端末からプログラムを作成する必要があった。「Ez LOADER 30」では、新たに専用ソフトウエア「Ez LOADERアプリケーション」を開発。工作機械の操作盤にソフトウエアを組み込むことで、ロボットをティーチングレスで運用することが可能。ロボットを操作するために必要なワークの長さ、重量などの情報は、CNC装置からデータ取得するため、従来比で約90%の項目が入力不要となる。ロボットの連続運転の起動や稼働監視も「Ez LOADERアプリケーション」を使用して行うことができまる。

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ハンドの種類によって最大可搬質量は異なる

(2)「ハンドチェンジャ」(オプション)
 自動でロボットハンド交換ができる「ハンドチェンジャ」(※オプション)を搭載。段取りの自動化を実現し、生産性向上に貢献する。ハンドはシングルハンド、ダブルハンドの2種類を用意。爪の組み合わせなどを変えることで、異なる形状のワークの連続加工ができ、多品種少量生産の顧客にも対応する。

<シングルハンドの特長>
 最大21kgまでの重量ワークの連続加工が可能。アルミのほか、鉄系などの幅広い素材に対応する。
<ダブルハンドの特長>
 素材の搬入や完成品の取り出しを一度に行うことができるため、サイクルタイムを短縮、製造現場での生産性向上に貢献する。また、加工前後で形状が異なるワークにも対応する。

(3)テンプレートを用いた簡単段取り(ティーチングレス)
 ワークの保管に使用するパレット(ワーク台)は最大3か所に配置でき、長時間の無人運転を実現する。顧客が加工するワークのサイズに応じ、大中小3種類のテンプレートから適したものを使用できる。(※ハンドチェンジャ使用の場合、パレット設置は2か所)

 自動市補正を行うビジョンセンサを標準搭載。ビジョンセンサがワークの位置を認識して工作機械へ自動搬送しティーチングレス雄を実現する。

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