DMG MORI SAILING TEAMを発足 ~4年に一度の単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース『Vendée Globe2020』への挑戦~

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、10月30日に「DMG MORI SAILING TEAM」を発足し、東京都千代田区内の帝国ホテル東京で会見を開いた。

 
(写真左:白石康次郎氏 右:森雅彦 DMG森精機社長)

世界中の社員とともにグローバルワンで楽しみたいと森社長
世界中の社員とともにグローバルワンで楽しみたいと森社長
 プロフェッショナル外洋セーリングチーム「DMG MORI SAILING TEAM」は、海洋冒険家の白石 康次郎氏を迎え入れ、世界のトップセーラーが集う、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース『Vendée Globe2020(ヴァンデ・グローブ)』へ挑戦する。
 
 『Vendée Globe』は、世界一過酷なヨットレースとして、1989年から4年に一度開催されており、開催地のフランスでは「テニス全仏オープン」、「ツール・ド・フランス」と同じく注目を集めるスポーツ競技であり、欧州各地では高い認知度を誇る。白石康次郎氏は、2016年大会にアジア人として初出場を果たし、完走を目指したものの、マストトラブルにより残念ながらリタイアとなった。2020年11月からスタートする第9回大会では、DMG森精機の一員として約80日間のレースの完走を目指す。

 会見の席で森社長は、「弊社は、世界中のお客様をカバーするため、販売/加工技術/サービス拠点は46カ国で157拠点、工場も世界各国で14箇所あり、46国籍12,400人の社員が在籍している。われわれがVendée Globeを応援するのは、世界をひとつに、皆の共通のスポーツとして、グローバルワンで楽しもうというコンセプトである。世界中に散らばっている社員とダイバーシティの考えのもと、社員の心をひとつにして、世界中のお客様にメッセージを送るには大変良い機会になるので、皆で盛り上がっていこうと思っている。」と、今回「DMG MORI SAILING TEAM」を発足したいきさつを話した。

「最高のパフォーマンスが出来る」と白石氏
「最高のパフォーマンスが出来る」と白石氏
 白石氏は、「前回は完走できずにいたところ、森社長からご提案いただいた。森社長の掲げるグローバルワン、まさに世界がひとつの方向に向かっていくという考えに大変共感している。われわれは大変仲が良く、ハッピーなチームだ。最高のパフォーマンスが出来ると思う。人生の中でこれ以上のエキサイティングなレースはない。たった独りでこのでっかい地球を相手にするレースはこのVendée Globeだけ。次は必ず完走したい。」と意気込みを示した。

最先端の船艇で挑む
最先端の船艇で挑む
 DMG森精機は、長年、航空機、宇宙、自動車、船舶分野をはじめ、あらゆる産業に工作機械とソリューションを届けてきたが、特に、高精度、速さ、耐久性を求められるFIA世界耐久選手権や、FIA世界ラリー選手権等、トップクラスのモータースポーツ分野において、長年テクニカルパートナーとしての経験を培っている。これまでの経験を生かし、あらゆる自然環境にも耐えうる剛性、精度を追求した最先端の船艇で2020年11月に開催される『Vendée Globe2020』に出場し、「DMG MORI SAILING TEAM」の活動を通して、製造業の発展に貢献していくとしている。

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